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フランス語の受動態
フランス語では、ドイツ語や英語ほど受動態は余り使われない、ということがいわれることがあります。次のことが理由かもしれません。 - 動詞の活用形は能動態だけでも相当に複雑であるので、なるべく能動態だけで済ませたい。
- 受動態以外にも受身を表す表現方法があり、それで概ね事足りる。
受動態以外の受身の表現方法にはいくつかありますが、代表的なのは次の二つです。 - 代名動詞(再帰動詞)を使用する。
- 主語に不定代名詞onを立てる。
他の言語では受動態を使うような場合でも、上記の方法で受動態の使用を避けることが通常である、などといわれることがあります。 しかし、管見の限りでは、フランス語でもかなりの頻度で受動態が使われます。したがって、きちんと学んでおく必要があります。 フランス語の動詞の受動態の定動詞は、次の形になります(過去分詞の性・数は主語に一致させます): 要するに、êtreの活用をしっかり記憶していれば、受動態の定動詞は簡単に導くことができます。
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